日本を訪れた皇帝

いかにもロシアという雰囲気の小振りな門の名は「ニコライ2世凱旋門」。ニコライ2世とは誰かといえばロシア革命によってソ連が誕生する前に栄えたロマノフ王朝最後の皇帝です。この人物が1891年にウラジオストクへ凱旋した記念に建てられた門ゆえに凱旋門なのですが、ではどこから「凱旋」したのかというと日本なのです。この年にスタートしたシベリア鉄道のウラジオストク駅起工式に参加する途上で各国を歴訪していたニコライ2世は日本にも立ち寄ったのですが、そこで起きたのが「大津事件」。ロシア皇太子の来日が日本侵略の準備であるという風評に感化された警察官が琵琶湖遊覧後のニコライ2世を斬りつけた事件で日露の大きな外交問題に発展することになりました。



ウラジオストクのニコライ2世凱旋門
ニコライ2世の肖像画
ウラジオストクのアンドレイ教会
すぐ近くに建つアンドレイ教会